the dadadadysのyucco(Dr)とTENDOUJIのヨシダタカマサ(Ba)。
ドラマーとベーシストの異色対談。
今回もスタッフの立ち合いなしで、二人だけの空間で音声を録音してもらいました。
とにかく最後まで読んでください。
衝撃の結末があなたを待っています。
yucco:よろしくお願いします。今日はTENDOUJIからベースのよっしーさんが来てくれました。
ヨシダタカマサ(以下よっしー):よろしくお願いします。
yucco:こういう形式の対談は初めてですね。
よっしー:初めてですね笑。
yucco:過去にメンバー一人だけで対談したことってありますか?
よっしー:今ちょっと思い出してるんだけど、記憶がないです。
yucco:今回の対談はdadadadysが初のフルアルバムをリリースするにあたって、この作品がバンドにとってちょうど10作品目ということで。
よっしー:リリースおめでとうございます!
yucco:メンバーそれぞれ関わりがある方10人と対談するという企画でして、今回よっしーさんに来ていただきました。
よっしー:10人も対談するんですか?メンバー一回ずつだけじゃなくて?
yucco:はい。メンバー全員で10回対談します。
よっしー:すごいね!
yucco:うふふ。私、対談が初めてだから緊張しています。
よっしー:自分のルーツとか語ったこともあまりないですか?
yucco:ないですね。インタビュー等で「ドラムを始めたきっかけは?」とかはあるんですけど、ゆっくり自分の話をたくさんするっていうのは初めての機会です。なので普段あまりできない話ができたらいいなと。
よっしー:そうですね!
yucco:まず私からの質問でベースを始めたきっかけを訊いてもいいですか?
よっしー:僕の話からでいいんですか?
yucco:はい、お願いします。
よっしー:僕は小学生の時にクラシックギターをうちのバンドのケンジ君と一緒にやってて。高校生ぐらいまでやってたのかな?で、高校に入ってからロック部っていう部活があって僕のお兄ちゃんも同じ高校に行ってたんです。通ってた時期は被ってないけどお兄ちゃんがロック部だったんで僕もロック部に入って。周りにギタリストが多かったし、そこでなんかベースがやりたいって思って。弾いたことはなかったけどベースが好きだったんで。それが初めてかな。
yucco:最初はコピーとかから始めたんですか?
よっしー:そうですね。ハイスタ(Hi-STANDARD)とかミッシェル(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)とかコピーしたりして。あっ、ミッシェルはギター弾いてたわ。yuccoさんはバンドとしてドラムを始めたのはちょっと遅めなんですよね?
yucco:ですね。バンドは大学1年生からなんで。順を追って話すと実家が北海道のお寺なんですけど、お寺って木魚やら鐘やら打楽器がいっぱいあるんですよ。小さい頃はそれを叩くのが好きで遊び道具にしていて。それを見かねた母がヤマハのドラム教室に通わせてくれたのが8歳の時で。習い始めてからも楽しくて小中高吹奏楽部のパーカッションもやってたんですけど、大学に入ってからは小学校の先生になるっていう夢が小学生の頃からあったんで、音楽をやめて教員免許を取るのに集中しようと思ってたんですけど、たまたま働いてたバイト先の先輩が軽音に入ってて。で、ドラムを探してるみたいな話をされて「私、吹奏楽部でパーカッションだったので、ちょっとなら叩けます」って軽いノリからバンドに入っのたがドラムを本格的に始めたきっかけですね。
よっしー:それがあの伝説のバンド?
yucco:はい。初めて組んだのが「瞑想し、帰する。」というバンドです。吹奏楽は楽譜があって演奏するだけだったんで、今まで耳コピとかしたことがなくて、楽譜がない音楽を演奏するのが初めてで。じゃあ音を合わせてみようってGO!GO!7188の曲を提示されたんですけど、耳コピが本当に難しくて全然できなくて。これなら一度オリジナルで1から作ろうってなって、そこから楽しくてどんどんバンドにのめり込んでいってずっとバンド1本ですね。
よっしー:すみません、僕、やっぱインタビュー能力がないんでめちゃめちゃ喋らせてしまったんですけど笑。
yucco:いや、私も話すの下手クソですみません。
よっしー:いえいえ。ちょっと聞きたいんですが最初は小学2年生ぐらいってことだよね。8歳。ドラムセットを初めて目の前にした瞬間とか覚えてるんですか?
yucco:えええぇー。初めて座って鳴らした記憶ですか?
よっしー:うん。
yucco:それがあんまりはっきり覚えてなくて。レッスンの時の楽しい感情とか、毎回課題があってそれをこなしていく達成感とかは覚えてるんですけど。まぁでも初めて触った時の私はきっとキラキラしてたんでしょうね笑。
よっしー:それはもう輝いて見えたのかな?
yucco:はい!隣町にあるたった1つの楽器屋さんでヤマハの赤いドラムセットを買ってもらって。
よっしー:その時から赤が好きだったんだ?
yucco:なんか赤に惹かれて。それから家でも練習して。
よっしー:家でもドラムセットで音を出せたってこと?
yucco:はい。ガンガン出してましたね。
よっしー:すごいね!じゃあナチュラルに体にドラムが刻まれているんですね。物心つく前ぐらいから。
yucco:はい。前のバンドをやめてから少しの期間実家に帰ってたんです。ちょうどそのタイミングで小池さんから連絡が来てtetoのサポートをお願いされたんです。だから実家にあるヤマハの赤いドラムで練習を始めました。
よっしー:2をやめてから久しぶりにドラムを触ったんだ。その時はどんな気分だった?
yucco:全然叩けない!難しい!ってなってました。しかも小池さんから電話が来た5日後に大阪でライブがあるって言われて、
よっしー:北海道にいるのに。
yucco:はい、5日後でした。でも「これでライブに出たら面白くない?」って小池さんに言ってもらって。確かにすごいワクワクしちゃって、一生懸命練習した記憶があります。
よっしー:すごいね。最初はtetoのサポートとして加入してたんですよね。
yucco:はい。
よっしー:加入するのに迷いはなかった?
yucco:なかったですね。小池さんから声をかけてもらったのが単純に嬉しくて、それでやってみたいなと。
よっしー:今作はtetoから数えて10作品目ってこと?
yucco:ダディーズとして10作品目になります。
よっしー:そっか、すごいね10作品も出してるんだ。
yucco:でも、まだ一度もCDで出してなくて。
よっしー:配信と、あとレコードも出してましたよね?
yucco:はい、10インチで「Do Wah dadadady」。最初のリリースはレコードでした。よっしーさんはレコードとか集めてました?
よっしー:うん、でも大学入ってからかな?レコードにのめり込んだのは。
yucco:それは何か影響があったのですか?
よっしー:なんでだったかな?当時は配信もないし、聴いてみたいと思った音楽があんまりCDでなくて。僕は古い音楽が好きだし。あと当時はレコードの値段が安かったのも理由のひとつとしてあったかな。
yucco:たしかに当時はレコードも安かったですよね。
よっしー:ジャケットがでかいのもすごいグッときたというか、そこにも惹かれたし。後、ある日レコードに針を落とした時に、アンプの電源が入ってなかったんですよ。スピーカーからではなく、レコードの溝から音が聞こえてきて、「あっ、すごい!」と思って。溝に音楽が物理的に刻まれてるんだと思ったら、感動したっていうこともありました。
yucco:いい話!
よっしー:yuccoさんはレコードとか買ってました?
yucco:買ってないですね。 もともとCDを買って聴くとかもあんまりなくて。親が聴いてたり、兄弟が聴いてたりしたCDを聴いてました。母がスティービー・ワンダーが好きで、それがきっかけで私も好きになったり。あとはスピッツとか、兄がレゲエ好きだったのでいつも車の中でレゲエを聴いてたから、レゲエを好きになったりとか。
よっしー:そうなんだ。ソウルっぽい感じとかレゲエっぽい感じはyuccoさんの血肉になってるかもしれないですね。
yucco:でも今までで一番集めたCDは安室ちゃんですね。実家にまだいっぱいあります。
よっしー:そうなんだ。安室ちゃんも最高ですからね。では質問を変えて、メンバーとは仲がいいんですか?
yucco:仲はいいです。
よっしー:さっき僕、貞ちゃんの対談インタビュー読んでたんですよ。KANA-BOONの鮪さんとの。 貞ちゃんがメンバーにめっちゃキレるって自分で言ってて。ほんとにそういうのあるんですか?
yucco:でも理不尽に怒られるとかはないので。最初の頃は飲みながら練習したりとかもありましたし。
よっしー:ダディーズはみんな仲いいですよね。だって、スタジオでもお酒飲んだりとか、終わった後も下北でお酒飲んだりとかしてるって言ってたじゃないですか。いいですよね、僕らもそういうのないですから。
yucco:だってバンドも10年やってて、メンバーとの付き合いも相当長いですもんね。
よっしー:TENDOUJIは早ければもう6歳ぐらいからなんで、30年ぐらい一緒にいる可能性がありますね。
yucco:お互いのいいところも悪いところも知ってるっていう。
よっしー:うん。なんかバンドを始めた時とかやっぱりね。酒をかっくらって夜中スタジオ入ってたりしましたけどね。
yucco:喧嘩とかします?
よっしー:喧嘩はほんとんどしないですね。でも言わなきゃいけないことを言うことが大事だと思うんですけど、割と言わないでも分かっちゃうところもあるんです。そこに甘えるのも良くないと思うんですけど。まあもう長年連れ添ってる家族みたいなもんですから。
yucco:いいですね。幼なじみとずっとバンドをしてるわけじゃないですか。その感覚が分からないんで。
よっしー:ですよね。だから僕らバンドを始める前って幼なじみのバンドが多いと思ってたんです。そしたらマジで全然いなくて。でもTENDOUJIは間違いなく幼なじみじゃなかったら何年も前に解散してたと思うし。幼なじみの関係性だからほっぽり出せないというところがあると思う。なんかしっぽりしてきましたが、僕らとダディーズの関係性について話しますか。僕らは結構ね、付き合い長いですから。
tetoの時からだし。
yucco:私も前のバンド(2)の時から、TENDOUJIとは対バンが何回かありましたね。
よっしー:2とドミコとTENDOUJIで、名古屋か大阪で一回やってますね。あの時は僕ら全然話さなかったですね。
yucco:挨拶したぐらいで記憶にあまりないですね。後はサーキットとかフェスとかでも多分被ってたとは思うけど、話したことはなかったですね。
よっしー:そうだね。で、その後ダディーズとも一回埼玉で対バンしたことがあって。2022年かな。それが久しぶりの対バンだったんですよ。ナオ(TENDOUJI/Vo.Gt)もライブのMCとかでも言ってたけど、それまで実はあんまり仲が良くない時期があって。
yucco:小池さんとナオさんがですよね。
よっしー:そうです。それもあってちょっと距離を置いてたんですけど、あれが二人の復活の日で、なんならステージの上で一緒に歌ってましたから。
yucco:最後キスしてましたからね。
よっしー:してたしてた。ぶちゅーってしてたのが感動的だった。
yucco:あの日を皮切りにポンポンと対バンするようになりましたよね。
よっしー:そうだね。あれが雪が解けた瞬間でしたね。
yucco:それから、ヘルシンキ(Helsinki Lambda Club)とTENDOUJIと3マンツアーも回りましたし。
よっしー:去年回ったね。割と周りがそうなんだけど、僕らは去年が10年目で周りの仲いいバンドもだいたいそれぐらいのキャリアを重ねてるんだけど、10年ぐらい経つとね。やっぱ一回立ち戻る時期があるというか、今までだったらその3バンドでツアーするって絶対ありえなかったんですけど、かつての仲間たちと今一度話すというか、みんなそういうモードであったから実現できたと思います。
yucco:実現できてよかったです。回った3か所がすごい楽しかった。いい距離感というか、アットホームだけど、近すぎない関係で。
よっしー:そうだね。
yucco:お客さんの雰囲気もよかったし、メンバーもみんな楽しんでいて。特別な一日を作ろうっていう気持ちもあって。
よっしー:そうだね、すごい特別な3日間になったね、
yucco:たとえばメンバーが4人いたら4人中1人がこのバンドとめちゃくちゃ仲いいとかはありますけど、メンバーそれぞれ全員が他のバンド全員と仲がいいというのは結構珍しいというか、あんまりないですよね。
よっしー:そうですね。 TENDOUJIはみんなひねくれ者ですからね。友達多い方ではないし。 ああいうのは珍しいです。でもTENDOUJI以外のメンバーもやっぱりみんなひねくれものなんで、来年もやろうよって話をしたけど、結局今年は開催することもなく。いずれまた一緒にできたらいいですね。
yucco:はい。この3バンドで集まりたいですね。
よっしー:そろそろ締める方向に向かいますか。
yucco:そうですね。では最後に今日の対談がなぜ私とよっしーさんなのか?という話をしていきたいんですけども。
よっしー:はい。
yucco:えぇーーーーーーと。
(数秒の間が空き)
よっしー・yucco:私たちこの度、結婚いたしました。

よっしー:はい。昨年2024年の11月に我々結婚いたしまして、今夫婦となっております。皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
yucco:よろしくお願いいたします。
よっしー・yucco:うふふふふ。
yucco:先日私の実家の北海道のお寺で結婚式を挙げさせていただいて、やっと落ち着いたところですね。
よっしー:はい。
yucco:私たちがお付き合いするきっかけになったのは、ナオさんの弾き語りイベントの企画で。小池さんがゲストで出て、よっしーさんもカホンで参加していて。私はただライブを観に行っただけで、その日の打ち上げでよっしーさんとは初めてゆっくり話すことができて、そこからですもんね。
よっしー:そうです、そこでね、意気投合して。だから貞ちゃんとナオが僕たちのキューピッドと言っても過言ではない。
yucco:ええ、ありがとうございます。
よっしー:ありがとうございました。ダディーズとTENDOUJI、そしてyuccoとよっしーを温かくかく見守っていただければと思います。
yucco:ではこんな感じですかね?
よっしー:うん。薄いかな?内容。でもyuccoさんがいっぱい話してくれたから大丈夫じゃないかな?
yucco:よっしーさんも頑張ってくれた。
よっしー:いや僕のインタビュー能力がね、著しく欠けているんで。
yucco:そんなことはないですよ。ほか話し足りないこととかあります?最近ハマってる家庭菜園の話とかする?
よっしー:今らっきょうをつけてるけど、まあその話はいいか?
yucco:いいか。ではありがとうございました。
編集後記
ここからは中年男性の卑屈な文章になりますので、免疫のないかたは飛ばしてください。
yuccoから送られ来た録音音声は25分ぐらい。
文字では伝わらないかもですが、終始幸せそうな二人。会話の間、距離感と空気感。すべての「感」がつくものに幸せが漂っていて、文字お越しをしている私はいったい何を聞かされているのだろうか?文字には起こせない「うふふ」という場面をたくさんカットしてますし、「新婚さんいらっしゃい!」を観ているような、こっちが照れくさくなるような気分にさせられたので結婚報告のくだりを、昔の携帯小説みたいに無駄に改行を空けてお二人の気持ちを表してみました。
しかも、アルバムの内容についてまったく触れてないという!
ということで、後日よっしーさんからアルバムの感想をいただきました。
しれっと本編に混ぜる予定でしたが、そのまま貼り付けるのもありかと思ったので、メールでもらったまま下記に記します。
よっしー:アルバム聴かせてもらいました。ドスンと、ギラリとしたギャルに導かれて、しだいに絶頂を迎えるころ「新・らぶりありてぃ」にてコスモ崩壊、すんでのところで我に返る「吾亦紅」という旅でした。「rock'n'roll
ぎゃる」のボーカルは儀間ちゃん?
yucco:そうです!らしさが出てていいですよね。
よっしー:めっちゃ良いね!推し曲のひとつです!「しゃらら」のイントロがファイヤーボールを彷彿とさせてアガります。
yucco:聴いてくれてありがとうございます!
ということで、お二人とも、末永くお幸せに!!!!!!!!!!!!!!!!!!
編集:軽部徹(UK.PROJECT)
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